皆様のご支援のおかげで目標の75%に到達致しました。
そこで、日々の更新とは別に特別記事を公開します。これまで25%と50%の達成時にも公開してきた、大会の歴史を振り返る記事です。
アメリカで1980年頃から始まっているCreating ChangeというLGBTQの全国大会に何度か参加したことがあります。2017年の時点で約4000人が集まる大規模な大会で200を超える分科会が行われていました。本当に多種多様なテーマで、多くの当事者や専門家が集まって、報告し議論しエンパワメントしあっていて、人の熱気と暖かさ、知的好奇心を刺激する話題にとても興奮し、病みつきになる体験でした。 あれを日本でも実現できたらどんなにLGBTQ当事者が生きる希望を感じながら日々をやりくりしていけるだろうか、若者があの体験をもとに社会に自信を持って出ていけたらどんなに活躍の場を広げられるだろうか、専門家がつながりを作ってスキルアップをどんなに加速していけるだろうか、そう強く感じたのでした。 そして多言語が行き交うアメリカの大会では、英語からアメリカ手話や2口語言語への同時通訳や表示、アクティブリスナーのいる休憩所、信仰習慣を行える部屋、セントフリーポリシー、ベジタリアン食、トランス・ノンバイナリーの人がトイレを安心安全に使えるよう呼びかけるポスターなどなど、様々な配慮が行われている現場を体験できました。 成果や経験を分かち合うだけでなく、実践する場でもある大会の様子に大変刺激を受け、日本でも何かを実践して行けたらと思っていました。2020年の大会は2014年以来の久しぶりの大会でしたが、それまで行ってきた情報保障を公共サービスの機関を巻き込み拡大させることができました。公的機関の60人近い手話通訳者にLGBTQの課題を知ってもらう機会になったことは大きな収穫でした。また具体的な行動として参加者に協力をもとめ、アニメーション動画も作ったり意識的でビジュアル的なアピールを行いました。 24の分科会を二日間で行い、延べ400人以上が参加しました。至らないことも多くご意見ご指摘も頂き、多々反省点はありましたが、盛況に終えることができたことは、今後も様々なニーズに向き合って情報保障を改善していくための意欲につながりました。セクマイ当事者だけでなく、専門家、関係者、友達、家族などなど様々な人たちが集まってつながりを感じられたことは、実際に会場に集まる良さであり、コロナを経てより貴重な機会だったと振り返ります。
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