今日の記事は分科会の紹介です。
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2003年にオープンして来年で20周年を迎えるQWRCは、長年LGBTQに関わる様々な重要な取り組みをしてきています。
特に、フェミニズムをしっかり踏まえた立場から発信してきたこと、医療や福祉の視点でクィアな人々の暮らしの困りごとや悩みにアプローチしてきたことは、他になかなか類を見ません。
こうした取り組みは、時間をかけ着実に変化を起こしてきたし、関西のLGBTQコミュニティの発展に少なからず関与してきました。
QWRC関係者の人々が持つ、セクシュアルマイノリティ支援・相談業務などの高い専門性、コミュニティオーガナイザーとしての熟達したファシリテーションスキルは、次の世代に引き継がれるべき重要な財産です。様々なセクシュアリティ・ジェンダーの人が集まる場を切り盛りしてきた試行錯誤から得られた知識と経験は、あらゆる場面で多様な他者が安全に集える場を作りたい人たちにとって、参考になるはずです。
知識、スキルのみならず、QWRCならではの気を付けてきた点、こだわってきた点などについて、これまでの歴史を振り返りながらスタッフに話を聞きます。
ゲイであることを公表した活動家ハーヴェイ・ミルクの生涯を描いた映画『ミルク』の脚本家、ダスティン・ランス・ブラックは言いました。「歴史観がないとコミュニティはできない。単に事実を認めるだけでなく、それを祝うことによって自分たちが属する歴史になっていく。」 LGBTという言葉が流行る随分前から活動している人たちは「こんなことやって本当に報われるんだろうか、いつか欧米みたく日本も変わるんだろうか」と徒労にかられたことがあるのではないでしょうか。そんなすべての活動家を労いたい!
歴史を顧みない傾向がある日本ですが、取り組みを振り返り労うこと、それは私たちの人生を祝い肯定することにつながると私は考えます。
まずは、私が身近でずっと見てきた人たちから労いたいと思います。もっとQWRCがやってきたことを褒め称えたい!私たちの暮らしと歴史を紡いできたことを誇ってほしい! 長年の先人たちの活動のおかげで、やっとLGBTQが認知されるようになった今、さらなる未来への飛躍のために「コミュニティ」について考えてみませんか。
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