2013年頃、はじめてろう者と知り合い、ろう者の暮らしをはじめて知り、情報保障という言葉をはじめて知りました。 そこからアクセシビリティという考え方を知って意識が大きく変わったと思います。 「様々なアクセシビリティは人権なんだ!」それまで当たり前のように得ていた情報が、情報収集の方法が、情報の提示のされ方が、聴者で日本語ネイティブ中心でしかないことに気づかされました。 正直なところ、情報保障やろう者についてきちんと理解している人は、実行委員の中でも少ないのが現状です。学びながら、教わりながら進めてきて9年。影響があるのか、ないのか、わかりませんが、LGBTQ界隈で手話通訳がつくイベントが増えてきたようにも感じます。 わからないから、知らないからと諦めてしまうのではなく、あらゆることで周辺化されている人たちがいることを意識することが、大会の趣旨である「社会的資源がすべての人に使いやすいものになるにはどうすればいいかを考える」ことにもなると思っています。 性の多様性への理解に時間がかかるように、情報保障の社会的認知にも時間がかかるかもしれません。 しかしこうした今回のようなクラファンキャンペーンなどを通じて「アクセシビリティは人権である」というマインドを持つ人が増えれば、インクルーシブなコミュニティの実現も近づくのではないでしょうか。
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