Denial of the Opportunity (機会が拒絶されていること) ノーベル平和賞受賞者のユヌス博士が来日した時、貧困とは何かを問われて即答した言葉だそうです。 機会がないのではなくて奪われている。 個人の問題ではなく、システムの問題であり、与えられたシステムを疑う勇気が大切であると 博士は続けています。 すなわちあなた(個人)が悪いわけではなく、社会の仕組み・慣習(システム)と 思われていることが本当に皆のためのものになっているか考えてみてくださいということだと思います。 この話は貧困に関してのものですが、医療、福祉、教育、そして障害者、あらゆるところに Denial of the Opportunity は存在すると思います。それを感じる感度を上げていかなければ いけないと思いました。 先日澤田智洋さんというクリエイターの方のお話を聞く機会がありました。彼は“弱み”を起点と した様々な仕事を実現し各方面で注目を浴びている方です。 彼の話で印象に残った言葉があります。「障害とはその人の特性が環境・システムと ミスマッチしているだけのこと。特性を変えるのが難しいならシステムを変えれば良い」 この二つの話に共通するのがシステムを変えるということ。 それは弱者を優遇するのではなく 誰もに同じ機会を作るということだと思います。 この大会、そして手話・文字通訳はまさに このシステムを変える活動なんだなと思いました。私がこの二つの話を知ったのはつい最近です。 クラウドファンディングに関わった時にこういう話を知る、聞けるというのは天啓に導かれているの かもしれません。 ここまで読んでくださった皆さんにもこの想いが伝わると良いなと思います。

Comments