top of page

分科会

1/11(土)13:30~15:00【分科会B】

休憩中の学生

【B-4】中会議室3

ぜん(カラ*スタ)、織田佳亮(関西学院大学)、OUYANG Shanshan(立命館大学)

学生と語る大学のいま

分科会報告

 

【織田】
私のテーブルではトランスジェンダーの学生生活と、質が異なる二つの活動―当事者や当事者かもしれない人のみで構成される学生のサークル活動と啓発などを目的とする大学の活動―という主に二つのトピックを用意しました。参加者の方の質問や興味等に合わせて教職員からは分かりにくい学生サークルの存在とその活動、就職活動及びキャリアセンターの対応、当事者コミュニティ内部での問題、啓発活動の課題等の様々な話題についてお話させていただきました。中でも、コミュニティ内部でのホモやオカマといった蔑称の使用は、ある当事者にとっては肯定的な意味を持ちうる一方で、ある当事者にとってはしんどさや傷つきを経験するという両義性があるという話題が盛り上がりました。安全なコミュニティを作るためには蔑称の使用そのものだけではなく、関係性や会話の文脈と合わせて今後も考え続けていく必要のある課題だと思いました。

【OUYANG Shanshan】
私のグループでは、中国でLGBTの学生サークルの活動についての経験や事例、外国人留学生として日本の大学で、また日本での研究活動で感じたことを中心にお話ししました。また、来場者の中には、台湾のLGBT事情に詳しい方、現役学生の方、大学の教職員の方もおられました。来場者のみなさまと、LGBTに関する研究の必要性、日本だけではなく他の地域との情報交流の重要性、マイノリティコミュニティ内部におけるマイノリティの可視化について議論しました。
大学の「ジェンダー論」のような授業で「性的少数者やLGBT」の課題をどのように教えられているのかは、すべての学生にとって非常に重要なものであると考えています。自分の経験も含めて、今後もみなさんと一緒に考える機会をいただければ幸いです。

【ぜん】

僕のグループでは、2020年現在のLGBTサークルの実状についてお話ししました。サークル運営の課題や立ち上げの経緯、参考にした団体などを自身の経験に基づいてお話しさせていただきました。

来場者にはサークルを運営する現役学生の方や、そういったつながりを求めて来られた方、また教職員の側からサポートできることを聴きに来られた方などがおられ、さまざまな背景を持つ方と交流できました。加えて、想定していた以上の来場者数だったことから、「大学とLGBT」のテーマに関心を抱く方は多いのだと知ることができました。

つい僕も熱くなり過ぎてしまい、時間管理を上手くできず質疑応答の時間が非常に少なくなってしまったのが心残りです。反省点として次回以降に活かしていきたいと思います。素晴らしい機会を有難う御座いました!

休憩中の学生

【B-4】中会議室3

ぜん(カラ*スタ)、織田佳亮(関西学院大学)、OUYANG Shanshan(立命館大学)

学生と語る大学のいま

3人の学生の体験を基にそれぞれのグループに分かれてワークショップを行い、最後にパネルトークで感想を共有するプログラムです。

 

・織田佳晃「大学とオープン/クローズ」 一人のトランス当事者として、クローズなサークルに所属しつつ、大学主催のオープンな活動に関わる中で経験したことを題材としながら、みなさんと一緒にお話できたらと思います。大学に携わる学生や教職員、トランスに関心がある人など、どなたでもお気軽に参加ください。

 

・OUYANG Shanshan「研究という居場所」 なぜSOGIを研究することが重要なのか、周りでどんな研究がされているのか、留学生である院生の視点で紹介します。ある問題意識を持って、細かく深く勉強していき、なんらかの形で他者と社会と繋がっていきたいです。私にとって、研究は居場所です。みんなと「居場所」の話をできたらと思います。

 

・ぜん「大学LGBTサークルはいま」 大学の規模にかかわらずLGBTサークルが多く立ち上がる今、その実態は昔とどう変わったのでしょうか? サークル活動で体験したことを通じて、みなさんのギモンを対話形式で一緒に考えていきます。「サークルを立ち上げたい」人や「上手く活動できない…」相談も大歓迎です!

bottom of page