分科会報告

　

NPO法人LGBTの家族と友人をつなぐ会 名古屋理事の浦狩知子とNPO団体NFT（New　Future　of　Transgender）代表 江﨑夢、そのメンバーの江﨑光・木平夏帆・浦狩知子です。
　その節は私どもの団体を選んで頂きましたこと深く感謝致します。今回の全国大会では高校生2名・大学生１名・トランスジェンダーの子を授かった母の計4名それぞれの立場から発表しました。
　発表内容としましては、NFT代表の江﨑夢から「トランスジェンダーについてただ知るのではなく、正しく・深く知って頂くこと」と「多くの人に理解を促すには非当事者が動く必要があるということ」、そして、「当事者にとって快適な環境は、非当事者にとっても快適である」ということをお伝えしました。
　

　私、当事者の母からは「子どもからカミングアウトを受けて感じたこと、そこからどう行動し、今何を考えるのか」をお話ししました。性別に違和感をもつ子どもたちが皆と違うことで命を落とすことのないようにしたい。そして、この子たちを授かった親たちにも、性別の越境を超えて自分を正直に生きようとする子どもの願いをかなえるために、助けを求めてカミングアウトをする勇気ある子どもたちのことを自慢できるように、私は私たちの意識から変えていきたいということをお話ししました。
　そして、高校生からは、トランスジェンダーについて広く周知するためにはどうしたらいいかを考えて企画した複数のプロジェクトについての紹介を行いました。紹介したのはまず、レインボータオルを日本中のベランダに干して大規模な啓発にしたいと考えた「虹色ベランダプロジェクト」。そして三重県の「高校生の夢応援プロジェクト」で応募採択されて制作した「トランスジェンダー知ってますか？」のポスター紹介です。このポスターは三重県内外の子育て支援センターや教育現場などに無料でお配りし、目標50枚を掲示
して頂く予定です。
　当日いらした方の中には、高校生の行動力にご感心される方や、講演を聞いて涙ぐむ方までお見えになりました。発表の後には名刺交換や今後の講演会の開催についてのご質問で長い行列ができるくらい反響があり、非常に光栄に思いました。

　質疑応答としましては「活動中、誰かからカミングアウトはありましたか？」や、関東での訪問先を質問されました。私たちNFTはこれからも、ご依頼がありましたらどこへでも駆けつけ、日本中に勇気ある子供たちの事をお伝えし、共感とご理解を頂けるよう活動していきたいと思っています。どうか、今後ともよろしくお願い致します。

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三重県高田高校放送部によって制作されたFTMトランスジェンダーとその母についてのドキュメンタリーを上映（全国高校放送大会NHK杯4位）。被写体となったトランスジェンダーの母親が経験した、トランスジェンダーとその家族が直面する困難について語ります。教育機関や行政における、目に見える支援とはなにか。

また、このドキュメンタリーの制作をきっかけに設立された、トランスジェンダーへの理解啓発に関わるNPO団体の代表である放送部卒業生と、現役放送部メンバーより、現在進行しているトランスジェンダーへの理解啓発に関する活動について発表予定。

 

皆さまの参加をお待ちしております。

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