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Since 2013
企業内のALLYコミュニティの実践とは?
企業でLGBT施策が進む中、キーワードとなるのが「ALLY(アライ)」です。企業でALLYコミュニティを立ち上げたい、でもどうやって作ればいいんだろう? 作ってはみたけど、この後どんなことをするといいんだろう?
そんな疑問を持つ方に、業種も規模も経緯も異なる3社の事例をご紹介します!
ALLYに必要なのは「LGBTを理解・支援する意志」、そして「行動」です。誰もが多様性の当事者として、他の当事者の生きづらさを解消し、生きやすさを向上させるために、共に行動するヒントにしてください。
【登壇企業】
・株式会社ベルシステム24
・パーソルチャレンジ株式会社
・損害保険ジャパン株式会社
ナビゲーター
損害保険ジャパン株式会社
今将人(いままさと)
こんな方におすすめ!
企業のLGBT施策担当者の方、ダイバーシティ&インクルージョン推進担当者の方、CSR担当者の方、サステナビリティ推進担当者の方、ボランティアに興味のある方、「何かやってみたい」と思っている方、企業でALLYコミュニティに参加している方、参加しようか考えている方、個人でできるALLY活動を知りたい方、企業でできるALLY活動を知りたい方、就職活動において企業のダイバーシティ&インクルージョン施策に関心のある学生の方、など。
(実行委員:今)
報告文
企業におけるLGBT施策の重要性が可視化される中、キーワードとなるのが「ALLY(アライ)」である。本分科会では「ALLY」を「LGBTを理解・支援する意志のある人」と定義し、認定NPO法人虹色ダイバーシティと国際基督教大学ジェンダー研究センターが共同で行っているwebアンケート調査「LGBTに関する職場環境に関するアンケート調査 niji VOICE」を引用し、主に心理的安全性の観点から企業におけるALLYの意義を説明した。
その上で、業種の異なる3社のALLYコミュニティの歴史、目的、活動を紹介し、各社の取り組みを伝えることで、多様なALLY活動を可視化した。
パーソルチャレンジ株式会社からは、パーソルグループの特例子会社として障害者雇用にかかわる事業を総合的に展開する中で、ユーザーから「カミングアウトして働きたい」との相談を受けたことから、自社のLGBT当事者の働きやすさを足元から見直すために、ALLYコミュニティを設立した経緯をお話いただいた。交流会やニュース発信などを通して、現在はパーソルグループとして東京レインボープライドへの協賛を行うなど、各種取り組みもご紹介いただいた。
コールセンターのアウトソーシングを中心とした事業を行う株式会社ベルシステム24からは、LGBTに関する啓蒙活動を行うインフルエンサーとなる社員が、社内施策、風土醸成を牽引する様子をお話いただいた。さっぽろレインボープライド、関西レインボーフェスタへの協賛の他、同性パートナーシップ制度の利用実績を積むなど、社内外に施策とエンパワメントを広げている様子をお伝えいただいた。
損害保険ジャパン株式会社からは、ダイバーシティ&インクルージョン施策として注目されるERG(employee resource group/従業員リソースグループ)活動の一環として、育児・介護などのテーマのひとつとして、人事部主導で社内LGBT-ALLYコミュニティが設立された経緯をお話いただいた。社内SNSを利用した情報発信、意見交換、アンケート発信の他、コミュニティメンバーが企画し関係各所に予算を申請して達成した、名古屋レインボープライドへの協賛についてもご紹介いただいた。
質疑応答では「上司からの差別的発言についてどう対応するか」という質問に対し3者3様の回答をいただいた。また「中小企業間のALLYネットワークの有無」についての質問には、登壇した3社のような企業でもALLYコミュニティのメンバーは多くはないこと、同時にPRIDE指標にALLYコミュニティの有無を問う項目があり、従業員数が2桁の企業でも施策に取り組んでいる実態をご紹介した。
結果、社内ALLYコミュニティの設立や活動は企業によって多様であること、どのような企業でもALLY的な行動を試みる人がいることを伝え、他企業へのモデル提示、就労を検討する方へのモチベーションの向上など、本分科会の目的は達成されたと考えられる。
【参加者の感想】
●ALLYについての他企業の取組みを伺うことができたことは参考になりました。まず一歩行動することが大事であり、その小さな行動が、伝播していく、それが大事だと改めて認識しました。生産性とALLYの繋がりも社員に広げられたらと思いました。
●内容は素晴らしかったし、自分の目指す社会とベクトルが同じ方向を向いていて安心した。情報保障もばっちりで感心しました。D&Iはめんどくさいし、お金もかかるし大変だけど、誰でも参加できる場を作れるので、今回の取り組みは素晴らしいと思います。
●普段は教育分野にいるので、新鮮にお話を聴きました。3つの企業の取り組みをコンパクトに分かりやすくプレゼンされていて、流石だなと思いました。生徒たちの相談にのったときに今日学んだことを伝えられるし、希望が感じられて気持ちが明るくなりました。
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