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​トランスジェンダーのリアル
〜あまり知られていないホントのところ〜

2月4日(土)13:30~15:00(~15:40交流会)

​録画上映+ライブQA

河上リサ(かわかみ りさ)

山科みき(やましな みき)

​楓(かえで)

単独チケット1000円
フリーパス5000円

等身大の当事者のリアルな語り

 近年、トランスジェンダー、特にトランス女性へのバッシングがSNSを中心に勢いを増しています。SNSは当事者や支援者にとって、つながりや連帯の場となる一方、トランスジェンダーへの偏見と誤解が助長され、分断を引き起こす場となってしまっています。このような状況において、どのように連帯し、そしてトランスジェンダー当事者は「日常を快適に生きる」ことができるのでしょうか。

 この分科会では、「トランスジェンダー女性のリアル」をテーマに、SNS等で情報発信をされている、3名のトランスジェンダー女性に登壇していただきます。「トランスジェンダーのリアルを伝えること」、「性別移行について」、「トイレのリアル」、「中高年トランスの困難」、「医療現場でカムアウトできずに困ること」、「連帯」について、それぞれお話いただきます。

河上リサ(かわかみ りさ)

『トランスジェンダーのリアル』製作委員会メンバー

1982年 大阪生まれ。18歳より大阪市内のショーパブでニューハーフダンサーとして、24歳で戸籍上の性別を男性から女性に変更し、関西の専門学校と大学にて心理学や精神保健福祉を学ぶ。卒業後は就労移行支援施設や人権文化センター等で生活支援員や相談員として従事した経験を持つ。現在は無知から来る偏見や差別に喘ぐトランスジェンダー当事者のリアルな姿を可視化すべく情報発信や、性別移行中のトランスジェンダー当事者向けの女性声獲得のためのボイストレーニングを行っている。

河上リサのへっぽこチャンネル(Youtube)

山科みき(やましな みき)

1972年京都市生まれ京都市在住
GIDのことを知った上で結婚した女性配偶者と二人暮らしです。子供なし。
14年間のサラリーマン生活の後、ネット起業で小売業を始め、法人化を経て13年経過。幼少時から性別に違和感は感じるものの、本格的に性別移行を開始できたのは48歳から。性別適合手術を受けたものの、婚姻中のため法律上の性別の変更はできない。

2021年よりYouTubeへの出演やTwitter投稿を通して、トランスジェンダーのリアルな姿を社会に発信し、理解を広めてもらうように努めている。

 

Twitter:@mikiu147207
トランスジェンダーのリアル★みき@YouTube(主に河上さんの動画)

 

楓(かえで)

京都府生まれ

幼少期から性別異和を感じ、容姿など女の子と同じでないことに悩み、17歳の頃より女装することからトランスを始める。20歳から性別異和を隠しつつ、この頃より一時期の期間でのホルモン治療も開始する。20年頃より本来のあるべき姿になると心に従って本格的な治療、名前に改名を得て、現在は将来SRSを行うべく「わたしらしさは作れる」をモットーに目標に向けて進行中。

 

職業…グラフィックデザイナー、またカミングアウトしたことによる在職トランスジェンダーでもあり、プライベートでは過去のサッカー選手の経験から、現在は女性としてフットサルをしているアスリートの一面も持つ。

河上リサ氏の「トランスジェンダーのリアル」に準レギュラーとして数々のリアルにも出演中様々な方に現状を知ってもらいたいと、わたしなりの経験も含めリアルな声を身近な人にも伝えていきたい。

・関連資料等

河上リサさんの「トランスジェンダーのリアル

こんな方におすすめ!
 

トランスジェンダー当事者、医療・福祉・教育関係者、LGBTQコミュニティ関係者、あらゆる方におすすめです。トランスジェンダーの「生/生活」についてまだまだ知らないという方、「性別移行ってどうやってしたらいいの?」と感じるトランスジェンダーとして生きていく“始まり”にいる方、医療・福祉・教育の現場でどんな資源が必要か考えたい方へ。

「SNSの想像上のトランスジェンダー」ではなく、すでに同じ社会でともに生きているトランスジェンダーの「生/生活」のリアルを知ることから始めてみませんか。(実行委員:まなみ)

報告文

近年、トランスジェンダー、特にトランス女性へのバッシングがSNSを中心に勢いを増しており、当事者や支援者にとってつながりや連帯の場となるSNSが、トランスジェンダーへの偏見と誤解が助長され、分断を引き起こす場となってしまっている。このような状況において、どのように連帯し、そしてトランスジェンダー当事者は「日常を快適に生きる」ことができるのだろうか。

 このような背景を踏まえ、本分科会では「トランスジェンダー女性のリアル」をテーマに、SNS等で情報発信をされている、3名のトランスジェンダー女性に登壇していただき、「トランスジェンダーのリアルを伝えること」、「性別移行について」、「トイレのリアル」、「中高年トランスの困難」、「連帯」について、それぞれトークしていただいた。

 「トランスジェンダーのリアルを伝えること」をテーマにしたパートでは、YouTubeをはじめとするSNSでの情報発信について、投稿を始めたきっかけや想いについてお話いただいた。

「性別移行について」をテーマとしたパートでは、トランスジェンダーとして生きていく“始まり”にいる方に向けてのメッセージを伝えていただいた。「トイレのリアル」をテーマとしたパートでは、登壇者の方に作成していただいた「実際のトイレでのトラブル再現VTR」をもとにトークしていただいた。

「中高年トランスの困難」をテーマとしたパートでは、中高年世代のトランスの性別移行を中心に、課題やニーズが共有されていないトランスのリアルや、その世代ゆえに抱える困難や特有の問題について伺った。また、本大会で掲げている「医療・福祉・教育」それぞれの場面で、どんな制度や仕組みがあったらよいかについても、登壇者それぞれの経験をもとに具体的な案を共有していただいた。これらの内容を踏まえ、分科会の最後には、SNSなどの現状(トランスヘイトとトランス内部の分断傾向)においてどのように連帯していけるのかをテーマに話を伺った。

 本編を通して、YouTubeでの配信の雰囲気そのままに明るく、テンポの良いトークが展開されたが、「楽しい」だけではない“リアル”―現実社会の制度的・構造的な問題、日常生活での困難―についても話していただいた。多様なトランスジェンダーの「生/生活」の中でも、3名のトランスジェンダー女性のそれぞれの生活、そして人生の話を共有していただいた本分科会は、「SNSの想像上のトランスジェンダー」ではない、すでに同じ社会でともに生きているトランスジェンダー女性の「生/生活」のリアルを知る第一歩となったのではないか。

 

【参加者の感想】

・トイレの話が、自分の仕事に必要な材料となった。

・「今だけ」というご都合主義ではないということを丁寧に説明してくださって、ありがとうございました。

 

・三者三様のロールモデルとなる方のお話を聞けてとても良かったです。ユーモアの中で、とても大切な事を話していただいたと思います。もっと色々お話しをお聞きしたかったので、またセクマイ企画として別途機会を設けていただけたら有難いです。

・人一倍に自分と向き合っているからこそ出てくる、優しくて心強いお言葉が心に響きました。私も自己分析・自己理解を試みることがありますが、なかなか言語化できない・まだよく分からないことも多いので、なりたい自分を持ち、そのために努力し続けているお三方の姿がすごく素敵に映りました。また、トランスジェンダーに関する「社会認識」と「実際」には大きなズレがあるという点についても、大きな共感を抱きました。社会認識とのズレを無くすためには、大衆メディアによって「聞きやすい情報」だけが発信される状況から脱却していく必要があるかと思われます。その点において、「河上リサのへっぽこチャンネル」さんのような情報の共有は、大変有難いものだと感じます(いいね・チャンネル登録どちらもさせて頂きました)。これからも活動を応援するとともに、私自身も何かできることを探していきたいと思います。ご登壇ありがとうございました。


 

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