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多様性をベースにしたHIVの予防教育(ワークショップ)
多様性をベースにしたHIVの予防教育(ワークショップ)
2021年1月15日 10:30 – 12:00
ワークショップ(オンライン)

報告文

【登壇者】
るん(尾澤るみ子)けいこ(徳永桂子)

【開催形式】オンラインワークショップ(ZOOM利用)  最大20人(先着順)
​★フリーパスは使えません。別途チケット購入が必要です。

※本分科会は大阪産業創造館でもワークショップにご参加いただける予定でしたが、直近の大阪府および近隣県での新型コロナウイルス感染症およびそれにまつわる行政の対応等の状況を鑑み、オンラインワークショップのみとさせていただきます。大阪産業創造館にご来場頂いてもご参加いただけませんので、ご了承ください。

(企画への想い)
かつての性教育の中では、カップルを男女に限定して感染経路を教えたり、コンドームを避妊具と呼び、妊娠予防に焦点をあてて伝えることが多くみられました。そのため同性間、オーラルセックスでは、コンドームは無縁のものという思い込みを作ってしまいました。誰と、どんな、関係をもつかに関わりなく、感染予防の有効な知識を持ってもらいたいと思い組み立てた授業を参加者に体験していただき、ご一緒に考えていきたいと思い分科会の企画を立てました。

 

(講座の流れ)
★事前録画(45分くらい)
★休憩+ライブでグループワーク(25分くらい)
★質問に応える、まとめ(残りの時間 20分くらい)

(メッセージ)
私たちは、長年、NPO法人HIVと人権・情報センターとして当事者支援をベースに電話相談や検査、啓発の事業を行ってきました。NPOは解散し、メンバーの一部が新たに一般社団法人JHCを立ち上げ活動を始めています。あらゆるカップルでHIVの感染はおきる可能性があります。それを踏まえて作った感染予防の授業の一部を体験していただき、子どもたちに理解しやすい伝え方について、ご一緒に考える時間を持ちたいと思います。

完全予約制で、当初、会場でのワークショップと、オンラインでのワークショップの2本立ての予定でしたが、新型コロナの感染状況を鑑み、オンラインのみでの開催となりました。

ワークショップの概要:参加者は8名で、動画で感染予防には「うごかない・うつらない・うつさない」の「3つの「う」」(例:インフルエンザの場合、「うごかない」が学級閉鎖・自宅待機、「うつらない」が手洗い、「うつさない」がマスク。)が大事であること、関係性や性別にかかわらず共通するHIVの感染経路について学び、それをベースに、HIVの場合の「3つの「う」」とはどのような行動をすることなのかを、講師の2人がファシリテーターをしてそれぞれのグループで考えました。グループでの学び、JHCが考える3つの「う」を全体で共有し、海外で性教育受け育った人のパートナーシップのつくり方や検査を受ける姿勢などのエピソード紹介もあり、質疑応答でもたくさんのやり取りができました。

【Aグループで話された内容】
自己紹介も兼ねての意見交流だったので、どの方も誰を支援されているのかがうかがえる内容でした。不特定の人と性交しない・注射器を共用しないとの声が上がりました。どの方もコンドーム。またデンタルダムについての言及もありました。検査の必要性や他のSTIのチェックをとおっしゃっていました。


【るんさんの振り返り】
リモートでのワークショップだからこそ参加しやすい感がありました。遠路で(北海道の方も)職場からの参加が可能だったのが面白い気づきでした。時間配分を工夫してもう少し、私たちの授業内容についてのご意見も聞きたかったです。皆さんの「もっと正しく性教育を進めたい」熱い思いをいただくことが出来ました。

【Bグループで 話された内容】
(不特定多数の人と)セックスしない、コンドームを使う、予防薬を使うなどの意見が出ました。講座に参加した動機などお話できる範囲での自己紹介では、リモートならではの遠方の参加者が出会う場となりました。


【けいこさんの振り返り】
若いゲイの人たちのHIVに関する知識の無さや自分と相手を守る行動への無関心な状況に危機感があるとの発言もありました。コロナ禍で起きている様々な人権侵害は、HIVに対する無関心・無理解と地続きだと感じています。人権教育としての多様性をベースにした性教育が様々な切り口から広がることを願いつながりを感じる時間になりました。

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