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ろうLGBTQ、日本と韓国のつながり
ろうLGBTQ、日本と韓国のつながり
2021年1月10日 10:30 – 12:00
録画配信のみに変更になりました

アンケートより、参加者の感想を抜粋

  • 日本と韓国のろうLGBTQについての現状を知ることができ、大変勉強になった。共通している課題もあり、特に手話表現については、まだまだはたらきかけが必要であり、その他の課題についても、様々なかたちでの発信、啓発が必要であることを学んだ。

  • 日韓のろうLGBTQ 当事者の生の声を今まで聞く機会がなかったので、とても新鮮でした。

  • 心理職を目指して勉強中の大学院生です。今回のお話を聞くまで、私はろうLGBTQの団体があることを知りませんでした。お話を聞いて、LGBTQの中にも多様な人がいる、ろう者の中にも多様な人がいることに改めて気づきました。ただ、それを多様な、と一括りにするにはまだまだ課題があるのだということも知りました。手話の表現や手話通訳の問題などはろうLGBTQだからこその課題なのだろうと思いました。最後の方に、「マイノリティ同士の横のつながりが大切」というお話がありましたが、人の多様性について意識を向けやすいマイノリティだからこそ、協力し合ってできることがきっとあるように思います。

  • 聴者としてこの講座に参加したことで、音のない世界が当たり前のなかで飛び交うディスカッションにタイムリーに理解できないもどかしさを初めて経験させてもらいました。このフラストレーションをまさに日常で抱きながら、それに加え人種としてのまたLGBTとしての複合的なマイノリティを感じながら過ごしていらっしゃるご登壇者の皆様のナマの声を聞けたのがとても貴重です。ありがとうございました。

  • 私は聴者です。口話通訳がなかったのでずっと画面を見ていないといけなくて大変でした。今までの分科会は、家事や育児をしながら聞いていました。ろうの人は、ずっと見ていないといけなくて大変だろうなと感じました。同じ一日24時間でも、ろうの人の場合はできることや得られる情報量が少なくなってしまうのだなと感じました。少し考えればわかりそうなことですが、それを実感として感じることができました。

  • アメリカでは手話通訳学科で手話を言語として勉強するが、日本の手話通訳の人は趣味からスタートしている場合が多く手話と言語として勉強する機会が少ないというお話が印象的でした。

  • 私もセクマイの交流会の幹事をすることがあるのですが、会にろうの人にも参加してもらうためにどうしたらいいのか知りたいです。講演会形式だと、この全国大会のように手話通訳をつければいいということはわかるのですが(それも費用がかかるので大変ではありますが)、参加者がフリートークをするようなお茶会のような場にろうの方にも参加してもらうためにはどういう工夫ができるのか知りたいです。

  • LGBTQのろう者の状況、そして韓国日本の手話の似ているところ違うところなど勉強になりました。うちのパソコンの画像が荒かったので字幕を頼りにしていました。通訳のエミさん、字幕担当の方、などの情報保障ありがとうございました。いろいろと考えながら見ていました。

  • 言葉は性別二元論が基本となって作られている。英語ならMr.Ms.だし、フランスイタリアドイツスペイン語だとそもそも名詞が男性女性(中性)に分かれている。日本語は名詞には性別はないが、単語や言葉の使い方には性別がある。日本手話もそのとおりで、ときに親指や小指を使わずに人差し指でpersonを表したりはしていますが、基本的に人を表す時に小指親指を使う。LGBTQの手話でもLGTには小指親指を使っている。言語における性別二元論表現をなくせと言っても難しい。でも性別二元論表現がセクシャルマイノリティに圧力をかけていることを知って伝えていくことは必要なことだと思いました。

  • 日本以外の取り組みや課題などを聴けたのは良かったです。自分は医療機関に勤めていますが、ただ手話ができれば良いという問題ではないことに気づかされました。医療通訳(外国語)の現場でも専門的な言葉についての研修は必要とされているように、LBGTQや、言語、民族、様々なコミュニティへの理解なしにその「言葉」を通訳することは難しいと思ったので、私たちの生きる社会に多様な人たちが生きてていることを可視化する活動も大事だと思いました。

  • 精神障害があり、文字をゆっくりしか読めないので凄く疲れて最後まで見れませんでした。視覚障害や識字障害の人には全く理解できません。他の障害者の情報保障に配慮されていないのは問題だと思います。

  • 分科会閲覧開始後すぐに、「あれ?音が聞こえないな」と思って、パソコンの音量ボタンを押しかけた時に、「ああ、これは、ろう者の方がスピーカーだった」と思い出しました。また、手話によるコミュニケーションを1時間30分見ている中で、聴者である私は、「マイノリティ感」を味わいました。上記2つの経験は、決して悪い感情ではなく、私にとって大切な気づきを与えてくれた、とても良い経験となりました。「人は、自分がマイノリティになる可能性がある」ことについて、普段なかなか気がつきませんが、「マイノリティになる」経験を通して、「自分とは異なる他者への想像力を身につけよう」と思うきっかけに繋がります。その意味で、今回、私が体験した上記2つの経験は、ろう者、また、ろうLGBTQの方々に対する想像力や興味関心を高めてくれました。ありがとうございました。

  • 「ろうLGBTQ、日本と韓国のつながり」の分科会は音声の通訳が無かったため話についていくのが大変でした。手話も分からないため、ろう者でかつ手話が分からない方と同じ状況におかれ、普段いかに受け取る情報が制限されているかを知る機会になりました。
    ろう者聴者関係なく、お互いの情報が遮断される事なく、セクシュアルマイノリティと医療・福祉・教育というテーマについて共に話し合っていけたら良いなと思いました。

【登壇者】
Deaf LGBTQ Center 山本芙由美

【開催形式】録画配信+LIVEでQ&A →
録画配信のみに変更になりました。

セクシュアルマイノリティ(L G B T Q)の人権については世界的に少しずつ理解が進んでいるものの、日本と韓国ではいまだに同性婚は認められておらず、偏見や差別は依然存在している。ろう者かつ、L G B T Q(以下、ろうL G B T Q)はさらに困難な状況に置かれている。日韓のろうLGBTQが共同制作したショートムービーを上映し、それぞれの問題や支援方法を探る手立てとしたい。

この分科会についての感想、質問などは個別で受け付けます。

hyakumensou1011@yahoo.co.jp までよろしくお願いします。

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KIM AEA RAN

(キム エラン)

住居: ソウル市
経歴: 韓国ろう者LGBT 設立準備委員会 活動家(現在)
SK株式会社バリスタ(現在)
ソウルキョンボク高校 卒業

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野村恒平

Deaf LGBTQ Fukuoka/代表2018年4月Deaf LGBTQ Fukuoka設立。福岡県を拠点にろうLGBTQコミュニティづくりや講演、ワークショップ、手話通訳士/者のための講座を実施するなど活動を進めている。

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WOO JI YANG

(ウ ジヤン)

住居: 天安市(チョナン)
経歴: 韓国ろう者LGBT 設立準備委員会 常任活動家(現在)
韓国忠清南道ろうあ連盟 青年部 広報部長(2017〜2019)
釜山ベフヮろう学校 卒業

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BOSEOK KIM

(キム ボソク)

住居: 京畿道(キョンギド)
経歴: 韓国ろう者LGBT 設立準備委員会 常任活動家(現在)
国家公認手話通訳士(韓国手話、現在)
韓国ナザレ大学 手話言語学 博士コース(現在、在学中)

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石川直裕

香川県在住香川県立ろう卒元東京都バドミントン部長盲ろう者通訳・介助員

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山本芙由美

Deaf LGBTQ Center/代表
シスジェンダーのクィア。兵庫教育大学院でろう幼児をもつ親の支援について研究、博士前期課程修了。2015年から2年間、日本財団の奨学金を得て、世界で唯一のろう者のための教養課程が学べる大学、ワシントンDC:ギャロデット大学で「ろう×LGBTQ学」を専攻。2018年、国際交流基金アジアセンターフェローとしてフィリピンのろうLGBTQコミュニティの活動調査を実施。現在、ろう×LGBTQサポートブックや多様な性を表す手話表現の動画制作、ろう×セクシュアルマイノリティ全国大会の運営など、ろうLGBTQ活動を幅広く開拓。インクルーシブなろうコミュニティづくりを目指して活動している。

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