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執筆者の写真セクマイ大会2024

セクマイ大会2024プレ企画② 「トランスジェンダーのリアル」リバイバル上映+出演者トーク&交流会レポート

更新日:2023年9月19日

【概要】

2023年8月26日(土)14:00~16:00に、フルオンライン開催でプレ企画②を開催しました。

40名を越える参加者と共に、2023年2月に開催されたセクマイ大会分科会のひとつ「トランスジェンダーのリアル〜あまり知られていないホントのところ〜」の動画を視聴しました。

セクマイ大会2024プレ企画-「トランスジェンダーのリアル」リバイバル上映-出演者トーク&交流会レポート

その後、出演者のうち河上リサさん、山科みきさんのお二人にお話いただく時間を持ちました。2023年2月の分科会の後、6月にはSOGI理解増進法の施行、7月には経済産業省に勤務するトランスジェンダーの職員にトイレ使用制限した対応は違法とする判決がありました。お二人にはこのトピックについて感じたこと、思うことと共に、参加者や現在のトランスジェンダーバッシングに辛い思いをしている人に向けた、前向きなメッセージをお話いただきました。


司会進行の時間配分の問題から、当初予定していた参加者同士の交流・質疑応答は実施できず、期待されていた参加者の皆さんには申し訳ないまとめとなりました。今後の課題とすると共に、参加者の皆さまからいただいたアンケート結果を掲載します。


【参加者アンケートより】

  • 2月頃、忙しくて視聴できなかったので、よい機会、ありがとうございました。

  • 特にMtFの方の立場の捉え方と、制度への批判、分断/連帯について、みきさん、りささん、楓さんのご意見を聴けてよかったです。

  • みなさんが仲良く和やかな雰囲気であたたかい気持ちになりました。私たちの誰もが多様な性の一人であるし、その表現も在り方もちがう。自分と他人とはちがう存在であり、知らないからこそ、イメージによって「差別」という意識で弱い自分を納得・安心させたいのかもしれません。けれども、誰かの日常や考え方といった「リアル」を知ることは、人と人として結びつくこと。今日のお話では、私だったら?の視点で、どう関わり方や社会の仕組みを変えていけばよいのかを考えるきっかけをいただきました。誰もが日常を安心して暮らすことをあたりまえに選べるように、ともに暮らす一人として考え、行動していきたいと思いました。性教育の中でも、子どもたちと話題にしていきたいです。

  • トランスジェンダーの方々から直接お話を聞ける機会を今後も作っていただければと思います

  • マジョリティとして生きてきて、トランス差別に明確に反対したいのに、トランスジェンダーの方ときっといるのだとは思うのですが、接したことがあまりないので参加できてよかったです。身近に感じられたそのままの感覚で、共感をすることは難しいと思いますが、共感できるくらいを目指して長く当事者の方々のあり方や良い社会のあり方を学習していこうと思いました。また、難しいからと新しい法律についてのChoose Life Projectなどの動画の学習を敬遠してしまっていたことへの加害性を思い出させられました。切実なことであると理解をもっと深めるために努力していきます。

  • GIDの当事者が抱えている問題や現状を知って頂けるような企画を期待します。

  • 当事者の本当にリアルな気持ちと、現状を聞かせていただきました。私は姑が認知症のため、ふだんは認知症や介護関連の講演会等に参加することが多いのですが、河上さんの言われていた「トランスジェンダー?それが何?と言える世の中になれば…」との言葉にとても共感しました。私も日頃から「認知症?あ、そうなんだ」と簡単に言える社会になれば、と願っているからです。LGBTQと認知症は、見た目だけではわからないことや、周囲の理解を得られにくいこと、無知による偏見など、とても通ずるところがあると常々感じています。介護の現場でさえ理解されないことが悲しいです。姑が認知症になってから、私の人生は明らかに想像とは違う人生になり、姑が認知症になっていなかった場合のもう一つの人生はどうなっていたのだろう?と時々考えたりしますが、「認知症?何それ。私には関係ない」と言う側の人間にならなくてよかった、と最近は思うようになりました。LGBTQについてのお話を聞かせていただくといつも思うのは、私も無知であるが故に当事者の方を傷つけていることがあるのかもしれない、ということです。無知はこわいです。なので、当事者の方々の声をお聞きして、自分が何に気をつけて何を理解しなければならないのかを考えないと、結局は認知症を知らない人たちの偏見と同じになってしまうと感じます。なので、これからも機会があれば、LGBTQに関して心を寄せていくことをやめないで生きていきたいと思います。

  • 非常にわかりやすい映画とお話でした。お三方がとっても魅力的でした。

  • 前半のロールプレイの動画は面白かった。全体を通して、トランスジェンダー女性のそれぞれの人のリアルな思いを聴けてよかった。後半の2人のトークで、河上さんが山科さんの発言をからかってディスルようなところが途中何か所か見られ(笑いを狙っていたのかもしれませんが)、聴いている側も愉快ではなかった。今後MCがそれを注意したり、各人の発言を尊重しあうような環境を作って発信してほしい。

  • 「トランスジェンダーのリアル」を見られて、またその後のお二人のトークを聴けて、性別移行のリアル、「埋没」のリアル、当事者の経験や意見の多様性…といったことを考えさせられました。もっともっと学んでいかなくては。なお、当初2時間の予定の中に交流の時間があるように書かれていたのに、時間の関係でなくなったことは残念でした。

  • トランスジェンダーが普段どういったことで困っているかを、当事者の言葉で語ることで想像ではない現状を知っていただけるきっかけとなる良い企画だと思います。

  • 情報保障を必ずつける方針をとっておられることに敬意を表します。トランスバッシングをなくしていくためにさらにいろんなアイデアによる企画を期待します。(たとえば性暴力被害の支援をしている人でトランスのリアルを知らずにヘイト側に行っている人にどう伝えるか? 他のマイノリティへの差別との共通性と共闘の可能性を探る企画など)


たくさんのご参加、ありがとうございました!


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